夢がかなって独立の準備をする前に必ず考えておきたいことは、資金繰りなどの金銭面です。たとえどんなに腕の良いスタイリストであっても経営となると別の知識が必要だからです。たとえば料金設定をどのように行えばよいでしょうか。自分が今までいた店と同じカット料金にするか、それより高くしても集客が見込めると思うかもしれません。
逆に安くすることで、回転を良くして利益を上げようという作戦もあります。時代や景気の流れによって、どちらが良いかは違ってきます。景気が良いと高級志向になりますが、不景気だと安いお店がはやります。とはいってもいつの時代もきれいにしていたいという人々の願いは変わりません。
美容室の経営にあたっては十分な資金が必要です。設備投資や物件の初期費用はのもちろんのこと、自分の生活費も必要です。もしギリギリで経営するなら、すぐに火の車になってしまうでしょう。スタッフを雇うならその分の経費も必要です。サロンの顧客が定着するためには半年の期間が必要だと言われています。実際はもっとかかるかもしれません。顧客がつくまで、ほとんど収益がないこともあり得ます。そうしたことを考えると、十分な資金を準備することが欠かせません。